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名勝・天然記念物

市指定天然記念物 島尻断層崖と海食台

指定年月日: 昭和49(1974)年8月29日

島尻断層崖と海食台

美しい珊瑚礁の海にかこまれた宮古島は、地形(ドリーネ・カルスト)および地質面において、特徴ある自然環境をもっている。なかでも島尻断層崖は高さ5~25m、長さ数百m以上にわたって第三紀層が露出し断層線、褶曲線、地下水等が発達している。1973年夏、鯨(頭部)や鮫(歯)の化石が発見され、海食台とともに、現在生きている生物と過去の生物の遺がい(化石)が採集、発掘、観察できる。日ごろから児童生徒の生きた学習の場であるとともに、学界からも注目されている。なお、海食台は野鳥の休息地でもある。

市指定天然記念物 大嶽公園の植物群落

指定年月日: 昭和51(1976)年7月5日

大嶽公園の植物群落

大嶽城址公園と野原岳(108.6m)東斜面に広がる植物群落である。
植物相の高木層にはヤブニッケイ、モクタチバナ、ハマイヌビワ、ショウベンノキ、クロツグなどが生育し、低木層にはアカテツ、シマヤマヒハツなどが見られ、アカテツなどの林床にはヤブラン、ヤブニッケイの幼木などが見られる。
野原岳の東斜面は石炭石の断層崖のような地形で、矮生した森林が見られる。東斜面の高木層の樹高は3~4m、植被率は75%くらいであるが、宮古島を北から南へ走る構造線上の代表的な植生うである。

市指定天然記念物 好善ミガガマ御嶽の植物群落

指定年月日: 昭和51(1976)年7月5日

好善ミガガマ御嶽の植物群落

好善ミガガマ御嶽を擁する植物群落で、御嶽林であるため長い間開発などから保護され、宮古島南岸地域の自然植物を見ることができる。植物群落のほぼ中央部に拝所があり、拝所の周囲には胸高直径60~80cmのタイワンエノキ4本、40cmのクロヨナ2本が生育し、うっそうとしている。この自然植生を取り囲むようにヤンバルアカメガシワやオオバキなどの二次林が成立している。
植生の階層構造は4階層にほぼ分化し、高木層はタイワンエノキがもっとも優先している。亜高木層はヤブニッケイ、タイワンエノキ、ハブカズラなどが比較的優占し、低木層にはクロツグが、草本層にはクワズイモがそれぞれ優占している。拝所への参道沿いのヤンバルアカメガシワやオオバキの二次林内では、下草刈りが時々行われているが、自然植生へ遷移する潜在力を秘めており、御嶽中央部のタイワンエノキ林とともに地域の自然環境を知る手がかりとなる。

市指定天然記念物 古墓を抱くアコウ

指定年月日: 昭和53(1978)年2月8日

古墓を抱くアコウ

上地部落の南部に真中屋(んなかやー)御嶽がある。この御嶽に、500年以前頃のものと思われる古墓を抱く木がある。木の直径約2.50m、樹高約8m、枝広南北約13m、東西約17mもあり、台風のない年が続けば枝葉はぐんぐん伸びるので倍の広さにもなる傘状の大木である。
この木の根本の古墳の神名を近隣に住む古老たちは屋真ヤマンサの夫婦神であると語っている。
宮古史伝では目黒盛豊見親が各所に御嶽をおき、人心の安定を図ったことや白川氏の真普武殿が初代下地の頭首になったとあり、その居所が上地南里にあったことが宮古旧記にある。
真中屋御嶽の氏子について調べると昔の士族の子孫が中心で恵の字、玄の字を名に持つ家系の人達である。近隣の古老達のいう昔の偉人は大主格の人でなかろうかとの説もここから出ていると思われる。
墓の作り方や石の状況から与那覇石棺ミャーカと類似している点で同一時代のものと考えられ偉人の墓が長い雨風に耐えるために墓の周辺にアコウやガジュマルを植え、木の根で墓を抱かせたのも当時の人の生活の知恵から来たものと考えられ興味深い。
樹齢について白川説で考えれば430年前となり宮古の戦乱時代の偉人説から考えれば600年前後だと考えられる。

市指定天然記念物 飛鳥御嶽の植物群落

指定年月日: 昭和52(1977)年3月16日

飛鳥御嶽の植物群落

隆起さんご礁における植生として、他地域の森林階層構造との比較並びにその遷移段階を観察するのに貴重な自然教材園である。
さらに野鳥の生息(産卵)地、周辺畑地の防風林としてはもとより、聖地として古くから地域の人々によって大事にされている。
18世紀中葉に編集された「宮古島記事仕次」によるとおよそ数世紀以前、この地方は西銘間切とよばれた。支配者の飛鳥爺は童名を真徳金と称し、長じて「その勇は虎の如く、其の早いことは飛鳥の如し」というので、その名をえたとされている。
白川浜で起目翦殿に弓の試合を挑まれたが、奸計のために両眼を射ぬかれて絶命した。主を失った人々は離散し、西銘城もさびれたが、のちに飛鳥爺の霊をまつって飛鳥御嶽と称するようになったというものである。
当時の西銘城は長さ1町30間、巾46間、門は西南に向かうと記されている。

市指定天然記念物 シマジリクジラ化石

指定年月日: 昭和52(1977)年3月16日

シマジリクジラ化石

1973年8月25日から始まった沖縄第四紀調査団による宮古島調査のなかで、同28日、島尻海食崖の波うちぎわで発見された、翌29日までの2日間にわたる発掘作業をへて堀りだされたものである。
化石は、およそ2分の1大の頭蓋骨で海性背椎動物のクジラ化石としては保存度がよく、次の特徴をそなえている。
イ・後頭部の三角形状の頭蓋部が、ほぼ原形の状態で残っている。
ロ・首のつけ根にあたる後頭頚およびその大孔が原形の状態で残っている。
ハ・徳骨胞が頭蓋骨に強固に連結している。
ニ・寸法は頭骨長約700mm、同巾約950mm、同厚さ250mm、後頭骨と頬骨との落差約110mm。
時代は、新生代第三紀鮮新世で、およそ700万~1000万年前である。
この化石は、頭蓋骨全体が扁平になって、後面観がヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科の特徴をよく示し、現世種のナガスクジラ属のニタリクジラに類似している。島尻海岸から発掘したためにシマジリクジラと仮称している。

市指定天然記念物 仲原化石

指定年月日: 昭和53(1978)年1月25日

仲原化石

仲原化石はクジラの化石である。当化石は太平洋に面した断崖(高さ約50m)下の仲原東海岸の波打ち際にあり、直径3m、高さ2mほどの岩につきささるようなかたちで残っている。岩から露出している化石は、長さ60cm、幅30cm、厚さ20cmほどの大きさである。化石は全長10m以上もあるヒゲクジラ亜目の下あごの骨の一部であるとされている。
ヒゲクジラ亜目には世界中の外洋に分布するセミクジラ、ニタリクジラ、ミンククジラなどが知られている。
本町で確認されたクジラの化石はこの1点で、詳細はまだ解明されていない。宮古におけるクジラ化石は、本町の他にニタリクジラに類似するシマジリクジラ化石(宮古島市指定天然記念物)が知られている。仲原化石は昭和52年仲原部落の上里勝哉氏によって発見されたものである。

市指定天然記念物 前山御嶽の植物群落

指定年月日: 昭和53(1978)年2月8日

前山御嶽の植物群落

与那覇集落の南西約500mにあり一帯は新世代第四紀洪積世の琉球石灰岩からなり福木を主とする植物群落である。
福木が植えられたのが300~400年前だと考えられる。群落内には直径1mの大木がいくつかありガジュマル、センダンなども見られ草などは余り発達していない。
前山御嶽には古くから旧暦の3月と8月、11月に“七日籠り”が行われ与那覇部落の神子たちが豊年祈願と厄除けの祈りを捧げている。

市指定天然記念物 来間島断崖の植生

指定年月日: 昭和53(1978)年2月4日

来間島断崖の植生

本断層崖は、来間島北海岸にある。崖の稜線は海岸から約100mの巾を持ち、海岸線とほぼ平行に走っている。長さは約3.2km、断層崖が約2.39km、海食崖が約0.85kmと連続して伸び、島半分を取り囲んでいる。本断層崖は宮古群島を特徴づけるいくつかの断層稜線の一つであり、第四紀洪積世の頃形成されている。地質は全体が琉球石灰岩で出来ている。高い所で海抜45mを示し、切り立った壁面や急斜面など変化がある。
断層崖付近の植生を見ると、環境別に次のように分けることができる。まず、切り立った崖面にはガジュマルが約75%を被い、続いてソテツ・シマオオタニワタリ・アマミヒトツバハギなどの順に目立つ。斜面地になるとオキナワシャリンバイ・ガジュマル・ツゲモドキ・アカテツ・トベラ・リュウキュウガキ・所によりアダンなどを構成種とする群落によって被われている。崖の肩部には、分布の特異なサキシマエノキが見られる。崖下は、転落礫の目立つ肥沃な所である。そこにはクロヨナ群落が発達し、付近の植生を価値づけている。クロヨナ群落は、樹高6m、平均90%被度を示し発達している。

市指定天然記念物 大竹中洞穴

指定年月日: 昭和54(1979)年2月9日

大竹中洞穴

佐和田線と基幹農道との交差点の東北側500m程の所、土地改良区内にあります。
昭和52年12月18日琉球大学の野原朝秀教授によってミヤコノロジカの化石片が発見され、1999年3月には、人間の歯の化石も見つかっています。
今から150万年前から60万年の間は、宮古列島は大陸と陸続きになっており、大陸から、シカ・ゾウ・イニシシ・リュウキュウケナガネズミ・ハブ等が渡ってきます。
また、5万年から6万年前には隆起運動が活発になり、宮古列島が隆起珊瑚礁の島として存在してきます。その後2万年程前にも大陸と陸続きになります。
その頃、いろんな生き物や当時生きていた人達が、陸から渡ってきたと考えられます。考古学の観点から貴重な遺跡です。

市指定天然記念物 雨乞座のデイゴ

指定年月日: 昭和55(1980)年1月10日

雨乞座のデイゴ

デイゴは豆科に属する落葉高木で、亜熱帯植物である。インドから太平洋諸島に分布するが、台湾や琉球列島では野生になったり、屋敷林、鑑賞木、庭木等として至る所で見られる。落葉後、若夏の頃になると新葉に先立って、真紅の美しい花を咲かせる。花は南国沖縄の初夏を飾り南より北へと順をおって咲いてゆく。
来間小中学校東側の雨乞座にあり毎年9月甲(きのえ)午(うま)の日に行われるヤーマス御願の時、この神木の下で踊りが行われる。この大木は昔3本あったと云われ、ウプヤー、スムリヤー、ヤーマスヤーの3兄弟が1本ずつ植えたが1本は何者かによって切り取られて今は2本のみ残っている。

市指定天然記念物 トマイ御嶽の植物群落

指定年月日: 昭和58(1983)年2月4日

トマイ御嶽の植物群落

この植物群落は、与那覇西方海岸にあり北側の林緑は海に接し、シマシラキ群落が緑取っている。海抜ゼロメートルの林床は湾内へ流出する土壌の推積によって肥汰化し発達した高木林を形成し、群落の特異な景観は宮古島唯一のものである。
この群落の構成種は、高木層にモモタマナ・タブノキ・ヤブニッケイ・サキシマスオウノキ・ガジュマル・オオハギ・センダン・リュウキュウマツ・ビロウ・フクギ・クロヨナ・アコウ・クワノハエノキ等があり、低木層には、クロツグ・モクタチバナ・グミ・ハマイヌビワ・ゲツキツ・オオハマボウ・ヒルギ類・ギョクシンカ・グミモドキ等で草木層に、クワズイモ・オウゴンカズラ・トウカズラ・ハブカズラが見られる。
トマイ御嶽では旧暦の9月、壬午(みずのえうま)の日から3日間、ンナフカ祭が行われ、ンナフカ神は豊作をもたらしてくれる“福の神”といわれる。

市指定天然記念物 サキシマスオウノキ

指定年月日: 昭和58(1983)年2月4日

サキシマスオウノキ

アオギリ科に属し高さ5~15mに達する常緑の高木で通常広樹林内に生殖する。葉は長楕円状卵形~楕円状玉子型・長さ10~20m・鈍頭・円脚上面は無毛平滑・下面淡色または銀灰色の円上麟方を密布する。果実は硬い木質・広いボート形・表面は平滑で光沢がある。北は奄美大島・沖縄本島・宮古・石垣・西表・台湾その他熱帯アジア・ポリネシア・アフリカまで分布し大きな板根ができるので有名な木である。
宮古島では、下地地区の2ヶ所に自生しており植物の形・根の働きなどを考える上でとても大事な植物育成見本として保護しなければなりません。
トマイ御嶽の自生地は与那覇湾に突き出た森林の岬の先端にあり、海岸寄りはモモタマナ等の高木とともにサキシマスオウノキが優占種を形成・成木・幼木とも多数自生する。海岸べりに巨木があり樹高8~10m、板根の高さも1~1m30cmもある。樹齢は150~200年と推定され、西表島にある国の天然記念物クラスの古木である。
ツヅ御嶽は、字上地、上角の高台地にあるが、サキシマスオウノキがどうして高台地に自生したか?親木は枯朽しているが、その周辺に成木が拾数本自生している。その昔このツヅ御嶽の下は波打ち際だったのが海退現象で種子が取り残され、群落を形成したものと推測される。

市指定天然記念物 狩俣の植物群落

指定年月日: 昭和62(1987)年3月23日

狩俣の植物群落

狩俣集落の後方丘陵に発達する自然林である。その東側は断崖絶壁で海に面し大神島が望見できる。植物群落は海岸に沿って南北に延びる丘陵に細長く分布しており、宮古群島内では最大規模の広い面積を有する自然林となっている。磯津・大城御嶽や数ヵ所の拝所が点在し、また、祖神祭祀の山ごもり(旧暦10~12月)もここで行われる。その関係で植物群落全域が部落の神聖な場所として大切に保護されている。
ここには多種類の植物が群生しているが、地形や地質等の環境の差によく対応して発達しており、北東海岸クサトベラ・オオハマボウ・フクギ・ハスノハギリオオハギ・タブノキの各群落が配列し、崖錐部や急傾斜面にはリュウキュウガキ・アカテツ・リュウキュウコクタンの群落、肩状部から部落にかけては、テリハボク・ツゲモドキ・クロヨナ等の植物群落が確認できる。その中で、ハスノハギリ群落は宮古群島内では唯一の群落である。また、この一帯には、宮古群島に生息する、森林性の脊椎動物(両生類・爬中類・鳥類等)のほとんどが生息し、その生態や生活を観察することができる。
部落の神聖な区域・防潮林としてはもとより、森林に生息する脊椎動物の生息地として、また、琉球石灰岩地域における植生を観察する自然の教材園として、この狩俣の植物群落は貴重な天然記念物である。

市指定天然記念物 ツヅピスキアブ(大原嶺洞穴)

指定年月日: 昭和62(1987)年3月23日

ツヅピスキアブ

平良字下里大原地区の丘陵地にあって、「ツヅキピスキアブ」「ツヅヒキホラ」とも呼ばれ、市内では最大規模の洞穴である。
その特徴としては、

  1. 洞穴北端の陥没開口から南端開口部にかけて長さ約85mの貫通型の広い横穴である。
  2. 洞穴北端前方にはドリーネ(陥没地)が発達し、オオクサボク・クワズイモ等の環境指標植物が見られる。
  3. 洞床は堆積物が厚く、流水・プールはないが、ベルホールが発達していて自然の造形美・神秘さを漂わせている。
  4. 中位段丘に形成された横洞穴として、過去の宮古島の原形や高海水面時代を推測するのに貴重な要素を有している。
  5. 洞床の堆積物からシカの化石が発掘されるが、広く発達した横穴の状況から、他の動物化石発見の可能性もある。

この「ツヅピスキアブ」は、沖縄本島と同様に第三紀層堆積後の琉球珊瑚海時代(約数十万年前)に堆積した貝サンゴ等の堆積物が、地殻変動や海水面変動によって隆起、隆化(10~15万年前)した後、雨水などによる浸食作用によって形成されたものと推測され、城辺地区の仲原洞穴、上野地区のピンザアブとともに古い時代の洞穴と考えられている。

市指定天然記念物 ツマグロゼミ

指定年月日: 昭和62(1987)年9月5日(上野・城辺地区)

ツマグロゼミ

ツマグロゼミは、中国、台湾、八重山諸島、宮古(城辺字砂川・字友利の一部と上野地区の一部)に分布し、宮古島を北限とする。屋敷木のイスノキに生息は限られているが、自然林に近い状態の上比屋山のアカギ・リュウキュウガキ、クロヨナ等に自然分布している。ツマグロゼミは、前翅先端に小さな暗色紋があることからその名がある。
城辺地区の砂川や友利では、「ヌービスガーラ」あるいは「ヌスピィガーラー」と呼ばれている。ヌービズガーラとはセミの仲間でも特に小さな声で鳴くのでこの名がつけられたといわれる。また、ヌスピィガーラとはユスキギー(イスノキ)にだけ生息することからこの名がつけられたようである。
ツマグロゼミは梅雨期の5月下旬~6月下旬に発生する。頭を下にして止まる習性を持ち、シーッ、シーッと鳴く。朝5時30分頃から鳴きはじめ、夕方7時30分頃まで鳴いている。

市指定天然記念物 前井と御神木その周辺の植物群落

指定年月日: 平成3(1991)年11月12日

前井と御神木その周辺の植物群落

前井(まいがー)は、下里添の北部丘陵沿にあり、古くから下里添西部(ザラツキ゜、ウッザンミ)と長間南部の住民が飲料水として利用していた洞窟泉であった。洞窟泉ではくみ取りにたいへん苦労する上に不衛生なため大正8年9月、現在の竪穴式の井戸に改築する。当時は南側に前井、北側にウツバラ井と2ヵ所にあったが、現在は前井だけが残っている。この前井は湧き出る水量が少ないため、汲み取るのに時間がかかったのでブー(苧麻)をつむいで順番を待ったことから、「ブーンムガー」とも呼ばれている。
この前井を覆うように枝葉をたたえる御神木は、長い歳月を生き続けるアコウ木に別の木が合体して一本の木を形成している。また、この木は、一つの枝が枯れるとそれを支えるように若い枝が出て、老若の交替をくり返してきた珍しい御神木である。なお、周辺にはデイゴをはじめ亜熱帯特有の植物が群生している。

市指定天然記念物 イラブナスビ

指定年月日: 平成6(1994)年6月3日

イラブナスビ

伊良部島の海岸周辺と東平安名崎周辺にのみ生息するナス科の固有種である。1972(昭和47)年テンジクナスビの亜種(solanum indicum L)として発見されたが、多和田真淳は、亜種ではなく、固有種として発表し、イラブナスビと命名した。その後、1990年に東京大学の山崎敬氏と沖縄県職員の澤岻安喜氏により新種であることが発表され、新種の「イラブナスビ」(Solanum miyakojimenese)であることが正式に確認されている。
テンジクナスビに比べると、葉が小さく、茎や葉の刺が円柱形で、あまり偏平にならず花は小さい。また、萼(がく)は浅く裂けていて萼片が小さく、花冠は白色である。サバウツガー周辺にも見られ、北風の多く吹きつける海岸に繁茂している。

市指定天然記念物 島尻のマングローブ林(りん)

指定年月日: 平成12(2000)年2月14日

島尻のマングローブ林

マングローブ林は熱帯、亜熱帯地方の海岸や河口の汽水域(海水と淡水が混ざり合う水域)の泥土に生育する常緑低木一高木の一群である。日本では南西諸島に数種が分布し、鹿児島県喜入が北限とされている。沖縄県内では、4科6種が分布し、八重山6種、宮古5種、沖縄本島4種の分布が確認されている。
島尻のマングローブ林は、奥行き約1kmの入江(バタラズ)に発達し、宮古諸島内で最大規模の群落を形成しており、ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ、ヒルギモドキおよび宮古を北限とするヒルギダマシの3科5種が確認されている。宮古に分布するすべてのマングローブが観察でき、河川のない地域で群生を発達させて植物地理学上重要である。
マングローブ林は「海の森」とも呼ばれ、特殊な生態系を持つ。その生態系内の「食物連鎖」を児童・生徒が学習するのに最適な場所でもあり、環境保全の面からも適切に保護する必要がある。

市指定天然記念物 佐和田の浜珊瑚礁・珊瑚面

指定年月日: 平成6(1994)年6月25日

佐和田の浜珊瑚礁・珊瑚面

伊良部島と下地島の北西に位置し、環礁内が佐和田の浜の礁湖です。
我が国の渚百選にも選ばれた風光明媚な佐和田の浜と、明和の大津波で打ち上げられた数百個の岩、遠浅の海は亜熱帯の自然と珊瑚礁、黒潮が作り上げた天然の芸術品である。
環礁は県内有数のもので、昔より優れた漁場として島の人々の生活を支えてきた。
潮と天気により変化していく海の色と、生息する熱帯の魚介類は、独特の自然を演出してくれている。
また、域内には魚垣があり、水平線に沈む夕日は格別。
点在する岩から、過去2千年の間に大きな津波が3回来ているとの説もある。

  • 指定地域: 佐和田の浜珊瑚礁

指定天然記念物 白鳥崎岩礁海岸一帯

指定年月日: 平成6(1994)年6月25日

白鳥崎岩礁海岸一帯

伊良部島の北西、東シナ海に面し、県内有数の環礁を臨む大海原と、それらの浸食により形成された岩礁地帯である。
現在は西海岸公園地域にもなっているが、亜熱帯特有の岩礁性植物が数多く植生している所でもある。
伊良部島と下地島は、今から200万年~700万年前の新生代第三紀の鮮新生にできた島尻層郡の上に第四紀更新世の琉球石灰岩が重なった地層になっています。
第四紀更新世の琉球石灰岩は、100万年~200万年前に形成された石灰岩で、友利石灰岩、白鳥崎石灰岩、下地島石灰岩と言われています。友利石灰岩は、琉球石灰岩の中では比較的古い石灰岩で、牧山周辺と白鳥崎で露呈している。トラパーチンとも呼ばれている。白鳥崎は、風化、浸食が激しく、新第三紀鮮新世層が露呈している貴重な所である。

市指定天然記念物 下地島南・西岩礁海岸

指定年月日: 平成6(1994)年6月25日

下地島南・西岩礁海岸

下地島の南西側海岸は、南、東側は太平洋に、北、西側は東シナ海に面しており、「通り池」や「ナビズク」など沖縄の岩礁地帯の特徴が如実に表れている所で、カルスト地形特有のドリーネが数多くあり、砕屑性砂質、礫質石灰岩、石灰藻、琉球石灰岩、サンゴ石灰岩などの岩相の区分が観察できる貴重な地域である。
特に、隆起珊瑚礁でできている他の島々では見られない規模の岩礁地帯で、新第三紀鮮新世層が露呈している地域として、また、サシバの飛翔の観察地としても保存する必要ある地域で、水平線に沈む夕日は、絶景。