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宮古島市立教育研究所の開設によせて

2006年4月3日
宮古島市教育委員会
教育長 久貝勝盛

 2006年4月3日に宮古島市立教育研究所が開設いたしました。24年来の教育関係者の夢が実現し将来への展望が大きく開けました。感激の極みです。

 研究所開設までの足跡をみてみますと昭和57年(1982年)に宮古市町村教育長会が県立教育センター宮古分室設置を県に要請をいたしました。これが宮古における教育研究所設置要請の発端になります。その後、三回の要請活動がなされております。平成8年には宮古市町村会、宮古市町村議会議長会、宮古市町村教育長会、宮古市町村教育委員協会、宮古小学校長会、宮古中学校長会が一緒になって県立宮古教育センターまたは県立教育センター宮古分室の設置を求めて大々的な要請活動を行っております。しかし、県からの良い返事はもらえず、それ以降は中断しておりましたが地元紙には教育研究所の必要性を訴える投稿等が目立つようになりました。

 平成17年2月29日に宮古市町村教育長会より宮古市町村会長伊志嶺亮平良市長へ「市町村合併の目玉として」宮古島市立教育研究所の開設を強く要請いたしました。財政面での厳しさはいろいろありましたが、伊志嶺亮初代宮古島市長の全面的なバックアップで宮古島市立教育研究所開設が大きく前進いたしました。そして、平成18年3月29日の3月議会で研究所設置が承認され平成18年4月3日には待望の教育研究所が開設されました。

 宮古島市立教育研究所開設にご理解とご協力を賜りました伊志嶺亮市長をはじめ市議会議員の皆様に改めまして感謝申し上げます。

 研究所では主に以下の事を行う予定です。

  1. 教職員の教科研究、ホームルーム経営研究、生徒指導研究、進路指導研究、教育に関する専門的・技術的分野の研究
  2. 校長研修会、教頭研修会、生徒指導研修会、進路指導研修会、IT研修会、カウンセリング研修会
  3. 研究成果の発表会、教育講演会等を行い教職員の資質向上を図る
  4. 教育関係図書資料の充実を図り教職員の研修に役立てる
  5. 教育相談、適応指導教室を充実させ子どもたちの健全育成に寄与する

 いつの時代でも教育は難しいが、今日ほど、教育の厳しい時代はないと思います。価値観の多様化、学力の二極化、人の話を聞かない自己中心の子どもたち、遊び型非行、心因性の不登校、いじめ等どれをとっても深刻な問題ばかりです。

 しかし、現状がどうであれ社会情勢がどうであれ、これらの諸問題は教育でしか解決されないと思います。今こそ、教師や、教育行政が真価を発揮する時です。

 これまで、沖縄本島でしかできなかった長期研修が宮古でも出来るようになりました。いろいろ制約のあった長期研修がみやこでも存分に出来ようになったのです。これで離島苦が一つ解消されます。

 教育研究所での研究・研修の成果を全教師が共有し、学校現場で緻密に実践することによって上記の諸問題も解決されていくと期待をしております。